一般社団法人 育成プロモーション新着情報 ▶ 2022.06.09 【コラム】考える力を大事だと感じたきっかけの話

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【コラム】考える力を大事だと感じたきっかけの話

僕はサッカー指導を15年ほどしています
指導を始めた最初は、目の前の選手達へ自分のこれまで経験したことを一生懸命に教えていました。ただ自分の経験したサッカー選手への道は、教えられたものではなく、自分が向上するために何を身に付けて何をしていかないといけないのかを必死に考えて考えて見出したものだったので、教えながらも、考えるというワードが頭にあったような記憶があります。
何年か指導していくと、自分が指導した選手達の何年か後をみることができるようになります。そこで自分は、ある“気づき”をいました。それは、選手達がみんなサッカー選手になりたいと思っていないということです。自分は目の前の選手達にサッカー選手になる為に必要だと思うことを指導していたことのギャップを感じるようになりました。
その“気づき”から、サッカーを教えるということよりも、考えて行動すること為の指導になっていきました。その指導方法には様々な意見を頂きました。教えないとわからないのでは、教えないであれば遊びと一緒、教えないのであれば指導者はだれでも同じ、指導経験者からは何で今そのタイミングで教えないのか、などなどの声を頂きました。
その当時の指導は、サッカー練習で選手達が自分から行動するようなルール設定やサッカーに必要な要素を気づく為のヒントをちりばめた練習だったので、観ている人はすごくわかりにくいし、指導者が何もしていないように見えていたかもしれません。
ただ、様々なご意見を頂きながらも、指導方法を変えなかったのは目の前の選手の活き活きした見える姿と目には見えない心の変化(考える力)が観れてきていたことです。
そんな指導をしていった選手達の何年か後、試合で躍動していく姿だけでなく、試合の結果もついていったのです。
これのような経験が自分の指導の基盤だったのかもしれません。
指導を始めたころから、常に何が良いのかを考えてきました。指導のことを教えてもったというよりは、教えにもらいに様々現場へ行きましたし、様々な人の話を聞きました。
そう思うと、指導を自分も教えてもらったという感覚ではく、自分で考えて行動を起こして築いていったものだと思い、より考える力の大切さを感じました。
そして、その後自分の中での第2期の指導が始まりました。(←次回)

考える力とは、抽象的な言葉かもしれません、でも、だから良いのかもしれません。

文.柴村和樹

2022.06.09

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